原種スイセン 、ナルキサス・カンタブリカス ‘クラウンカップ’  Narcissus cantabricus `crown cup’

今年も実生の原種スイセンが開花しました♪

ナルキスス・カンタブリクスと言う事で頂いた株の中に出た突然変異花が、今年も形質を維持して、その美しい姿を現しました。輪も大きく、写真では伝えきれませんが、メロンのような甘い香りも魅力的です。ひとまず5年安定しているので、ハウスネームをクラウンカップ(House Name:`crown cup’)とします。

王冠のような飾りのあるリップが特徴の個体、下に咲きかけているのはノーマルな個体です。

1980年代に当時勤めていた造園会社の常務が、ヨーロッパかアメリカのアルパインプランツ協会からドナエーションで得た種子を蒔き育て、開花させたものを頂きましたが、その後増えたり、分球したりを繰り返し、5年ほど前からこのような花が混じり咲くようになりました。

横から見たところです。飾りやノーマルとの違いが判りやすいでしょうか。

この花はカップと呼ばれる盃状の花弁の外縁に飾りが付く形状が特徴的です。手前のノーマル個体はまだ開きも弱く比較しにくい部分もありますが、変異株の方が花も大きく花持ちも良いです。

二年前に分球しておいた株

昨年分球した株も開花しましたが、少し飾りが小さいのは個体差か、それとも栄養不足かな・・・? まだまだ増えていないのと整理できていないので良くわかりません。

分球分の上から見た写真です

スイセンの中で、カップにこのような特徴が出る個体が過去にあるのか分かりませんが、希少な事と思います。今後栽培を続け増やしながら、より良い特徴が残るように選抜し、交配できるのかなど色々と試してみようと思います。